任意整理をした後はローンが組みづらくなりますが、頭金を用意することで住宅ローンを組んでもらいやすくすることができます。
ここでは、任意整理後に住宅ローンを組むなら頭金を用意したほうがいい理由と、頭金があっても住宅ローンを組めないケースについて説明していきます。
任意整理後に住宅ローンを組むなら頭金を用意したほうがいい理由
頭金とは、家を買うために家の価格の一部を住宅ローンに頼らずに支払うお金のことをいいます。
頭金の金額は一般的には家の価格の2割くらいですが、住宅ローンを組むのが任意整理後の場合はそれより多くの金額を用意できた方がいいこともあります。
任意整理をすると、ローン会社などが加盟している「信用情報機関」に任意整理の情報が登録されて、いわゆる「ブラックリスト」に載ります。
ブラックリストに載る約5年間は、基本的にローンを組むことができないので、住宅ローンも非常に組みづらくなるのです。
しかし、頭金を多く用意して、収入も多めだということを証明できれば、ブラックリスト中でも住宅ローンを組ませてもらえるケースはあります。
任意整理後に頭金を用意しても住宅ローンを組めないケース
任意整理すると、上述のブラックリストの他に、「社内ブラック」とよばれる状態にもなります。
社内ブラックとは、任意整理の相手となった会社が「この人はうちの会社の借金を返せずに任意整理をした」という情報を社内で保持することです。
任意整理後に頭金を用意し、収入も多めに確保できるようにしても、社内ブラックの会社やそのグループ会社では審査に落ちる可能性が高いです。
また、社内ブラックは永久的に残ってしまうので、上述のブラックリストが約5年で解除された後でも、その会社では住宅ローンの審査に通らないおそれがあります。
任意整理をした後は、任意整理の相手となった会社以外の会社で住宅ローンを組むようにしたほうが、審査に通る可能性が上がります。
まとめ
任意整理後はブラックリストに載るため、約5年間、住宅ローンの審査に落ちやすくなります。
しかし、頭金を多めに用意し、収入が多いことを証明できれば、ブラックリスト中でも住宅ローンの審査に通る可能性はあります。
ただし、任意整理の相手となった会社は、「社内ブラック」の情報を保持しているため、その会社では住宅ローンの審査に落ちるおそれが高くなります。
任意整理後に住宅ローンを申し込むなら、任意整理の相手となった会社以外の会社を選ぶようにしましょう。