任意整理すると奨学金の返済は楽になる?保証人への影響は?

就職したら返そうと思って奨学金を借りたものの、仕事がうまくいかなかったり、病気を患ったりして思うように返済ができなくなる人は少なくありません。

特に就職氷河期世代の人が奨学金を返せないということは社会問題にもなっていて、「奨学金が返せないとどうなるのか」と不安を抱く人が非常に多いのが現実です。

ここでは、借金減額の正式な手続きである「任意整理」を利用して奨学金の返済を楽にすることはできるのか、保証人に影響は出ないのかといった疑問に答えていきます。

任意整理で奨学金の返済を楽にすることはできる?

任意整理とは、弁護士や司法書士にあなたの代理人として借金をした会社と交渉してもらい、利息・遅延損害金の全額カット返済期間の延長(60回払い程度)を実現できる手続きです。

しかし、奨学金は元々低金利であるため借金はほとんど減額されないうえ、元々10年以上の長期返済に設定されているため、返済期間の延長もほぼ意味がありません。

さらに、奨学金を提供している日本学生支援機構は遅延損害金のカットには応じないことで有名なので、任意整理をするメリットはほとんどないと言えます。

奨学金を任意整理以外の方法で債務整理すると保証人はどうなる?

債務整理には任意整理以外に個人再生や自己破産といった方法がありますが、この2つは裁判所を通す手続きであるため、すべての借金を整理の対象に含めなければなりません。

そのため、保証人を立てる「人的保証」で奨学金を借りた人が個人再生や自己破産をすると、奨学金の残高が保証人に一括払いで請求されてしまいます

父親を保証人として借りた奨学金の残高が300万円なら、300万円を今すぐ支払ってくださいと父親に請求されてしまうということです。結果として父親も債務整理を強いられる、というケースは珍しくありません。

奨学金以外の借金があるなら任意整理しよう

奨学金以外の借金の返済がかさんでいるせいで奨学金が返せないなら、奨学金以外の借金を任意整理し、奨学金の提供元である「日本学生支援機構」の救済制度を利用して奨学金の返済を猶予または減額返済としてもらうことが可能です。

まとめ

奨学金は元々利息がほとんどなく返済期間も長いうえ、遅延損害金のカットもしてもらえないので、任意整理するメリットはほぼありません。

また、任意整理以外の債務整理をすると、保証人に奨学金の残高が一括払いで請求されてしまいます。

もし奨学金以外にも借金があるなら、他の借金は任意整理で減額してもらい、奨学金自体は日本学生支援機構の救済制度を利用して猶予・減額返済としてもらうのがよいでしょう。

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